第六話 ✤✤登場人物紹介✤✤
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✤この物語独特の結婚観✤
奈良時代、一夫多妻制。
だが実際は……。
・妻───郷の一般男性の経済力では、妻一人が普通。
・
金持ちの
✤婚姻制度の枠外にある、と言えるのが、
・
親の承認も、結婚してる仲か、さ寝した仲かどうかさえも関係ない。
✤以上は、郷の
・
・
女官でも
* * *
おまけ。
今宵は、
ちなみに、左隣りには、意氣瀬さまの
意氣瀬さまは、
「まあ。」
椿売は、何やら嬉しそうに恥じらい、笑顔を浮かべている。
仲が良く何よりだ。
椿売は、意氣瀬さまの
「鎌売。」
交代の女官が声をかけてきた。
女官は、短い時間で、交代しながら
あたしは頷き、静かに椿売のそばを離れる。
いちいち、椿売に声をかけたりはしない。
良い女官は、静かに離れ、影のように、そっとそばに戻るのものである。
久君美良は、にっこり、優しく笑って、話しかけてきた。
「これから夕餉?」
「そうよ。一緒に炊屋へ行きましょう。」
あたしの言葉に頷いた久君美良だったが、広間の中央を見て、
「あ。」
と声をあげた。
「見て!」
見れば、大きな
どおん。
と腹に響く音が鳴らされ、広間の中央で、
「※
びゅ、びゅ、と鉾が風を切る。
ぴたりと要所要所で動きを止め、美しい。
「
まだ若い
「まきらはしもな、ありつつ見れば───。(
「あれは、
あの
小さい声で久君美良が教えてくれる。
「良く知ってるわね。」
「ふふ。噂話で聞いたわ。」
「そう。」
「見てく?」
「いーえ。」
舞も唄も立派なものだが、興味はない。
「
ふふ、と笑いながらあたしは訊く。
もちろん、そんな事ないでしょ、と意味を含ませながら。
「まさか。うちにだって、
肩をすくめて、久君美良は言う。
「でしょ? うちも、正月のたびに父上が自慢しながら身につけてたわ。」
「うちも。……
「
くすくす、小声で笑いながら、あたしと久君美良は、宴が行われている広間をあとにした。
まだ、
※万葉集 作者不詳
↓挿絵です。
https://kakuyomu.jp/users/moonpost18/news/16818093086082415129
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