第10話
幼い頃
手を引かれて見上げた
夕暮れの土手
『1人で行っちゃダメよ』
オレンジと青の混じりあった時間が
好きでした
いつからか
境界線は曖昧になって
越える事を咎める人も居なくなった
『独り……で越えなきゃダメなんだ』
私の『大好き』に
今の私ではたどり着けない
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