『転変世界 エム・イー』の設定

パクリーヌ四葉

『転変世界 エム・イー』と、その創造主である怪人エム・イー

『転変世界 エム・イー』は、奇妙で神出鬼没な怪人エム・イーが創造した世界です。


 基本的には地球に近い世界のようですが、魔法のような不思議な力もあり、現実にはいそうもない怪物もいます。

 人間や他種族もいて文明を築いていますが、それほど科学技術が発展してはいないようです。国家があり、剣や弓矢、軍馬で引く戦車で争ってはいても、核兵器で化け物の巣を破壊したり、戦闘機やミサイルで国同士の戦争を始めたりはしていないようです。


 この転変世界の創造主である怪人エム・イーは、頭は青白い卵のようで、顔の半分が大きな口であり、髪の毛や目、鼻、耳などはありません。

 派手で巨大な蝶ネクタイに、二色の縞模様なスーツを着ていますが、胴体は真っ暗闇で、人でいう心臓にあたる部分には、星々の集まった銀河のようなものが蠢いています。

 下半身はなく、宙にフワフワと浮いており、両手は6本指で白袋をしています。


 怪人エム・イーは遥かな昔から存在しており、普段は壁画、彫刻、石板、石碑、土器、絵画、本、家具などの姿に擬態して人間の世界に紛れ込んでおり、何かの拍子に正体を現しては、近くの人物をその大きな口で捕食し、自分の創造した世界に取り込みます。近年では、漫画や小説、ゲーム機やソフト、スマホの形をしている事もあるようです。


『転変世界 エム・イー』は、人間が捕食されて取り込まれる度に何がしかの変化をしていきます。

 世界の何が、どう変化するかは、捕食された人物に怪人エム・イーが質問し、その問いにどう答えたか、どう行動したか、によって変わるようです。

 世界の変化は即座に反映され、その改変された物事の規模で転変嵐(白黒の砂嵐のようなもの)が、影響する対象を短い時間覆ったりします。

 例えば、取り込まれた人物によって新しい植物の概念が世界に追加されると、転変世界中の植物が一斉に転変嵐に短時間包まれます。転変世界の住人は、この現象を知覚することで、新しい何者かが世界のどこかに現れたことを知るようです。

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