お盆休み1話
お盆。ニュースで高速の大渋滞やら新幹線の乗車率とか他人事感極めてテレビを眺める時期。もう行かなくなった。父方も、母方も。もともと好きではなかったから嬉しいことは嬉しい。
父方は泊まると発作不可避の上、お墓参りでは虻に戦々恐々。親戚の中では年下の方で居心地は気づいたころから悪かった。頑張ってその場を繋いでる感じがずっとつき纏う。
母方は居場所を失った。誰が悪いわけじゃない。自然なことだと思う。ばあちゃんと母の妹家族が同居して、従兄妹も一緒で。物理的にも心理的にも離れている。昔は、僕らのおばあちゃんだった。だけど向こうの兄妹が増えて、年に二度だったのが一度になって、下の子たちに名前も顔も覚えてもらえず、暫く行けていない。当然の結果だ。いつの日か、親類縁者のなかで居場所を失った。しのりんがいなかったら完全に、孤立だ。いや、しのりんと仲が良い方でなければ、その時点で終わってた。
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