激レア種族に転生してみた(笑)
小桃
異世界転生 幼女編
第1話 はじまりの話
私は【下御領 美里】18歳の高校3年生。
有名私立大学への進学も決まっていたので、そこそこ優秀だと自負はしてるの。部活は【女子硬式野球部】で1年生の頃からレギュラーで、全国大会の決勝まで進んで憧れの甲子園の土を踏み、全国制覇を成し遂げたんだよ♪
18年間の人生は本当に順風満帆だった…
「だった…」なぜ過去形なのかって?
それは死んでしまったからなんだよね…
なぜ死んでしまったの?
それは、私が高校から下校中の事だった。
私は横断歩道を渡っていたの。少し前を小学生の女の子が歩道を渡っている時に、スマホの操作に夢中になり赤信号に気付かぬまま車が走行して来た。女の子が車に轢かれそうになったところを、私は咄嗟に突き飛ばして助けたけど…私は車に轢かれてしまった。
病院へ搬送された時には手の施しようがない状態で、何とか両親が病院へ到着してくれるまで命を取り留めた。
「美里判る?パパとママよ?頑張るのよ?」
「はぁはぁ…ママ…凄く辛いの…美里は死んじゃうの?」
「先生達が頑張ってくださるから大丈夫よ。元気になるから一緒に頑張ろうね?」
いつもの優しいママの笑顔で「大丈夫」と聞いた事で私は安心したので、辛いながらも笑顔で返事をした。
「うん…」
それが、【下御領 美里】としての最期の言葉になったのだった。
うん、こんな人生の終わり方もあるんだと思った。
けど実際は違った。気づくと眩い空間にいて目の前に神々しい女性が立っていたの。
女性は優しい笑顔で話し掛けてきた。
「どうも初めまして、私は【アネモネ】とある世界の女神をしてます。美里さん、貴女が女の子を助ける行動を見てました。突然ですが、私の管轄する異世界へ転生してみない?」と語りかけてきた。
えっ、ファンタジー小説によくある異世界転生?私の行いを見た神様が、管轄する世界へスカウトしに来たって事なのかな?
私は取り敢えず話しだけでも聞く事にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます