55.俺は普通に生きたい ☆
【作者】
こんぽ様
【あらすじ】
ゲームのキャラクターになっていた俺は、実の父親によって早々に幽閉されてしまう。
マイン・アーライト。『剣聖』の息子でありながら剣が使えない無能。
成人と同時に追放される彼には過酷な運命が待ち受けている。
いや、そういうのいらないんで。普通に生きていければ十分なんで。
いずれ訪れる原作展開に抗うため、俺は力をつける。
「え?食事これだけ?侯爵家せっこ」
【感想】
よくあるゲーム世界への転生ものなのですが、大抵のそういう作品は、すぐ状況を把握してゲーム通りに進んだら自分がヤバいと気づいて、回避するために主人公が奮闘していくのですが、この作品は状況を理解する前に幽閉されるというハードな始まりです。
転生したら、いきなり親がキレてきているときだとで、よく状況を理解できないでいたら幽閉されるという理不尽感が面白いです。
ただ、序盤は理不尽な感じでも悲壮感は全然なく、主人公が「え?食事これだけ?侯爵家せっこ」って時々言いながら魔法の練習をしているのには少し笑ってしまいます。
あと、レビューでゲロインとか書かれていたので、そんなヒドインいるのかと思ってたら主人公のことでしたw
主人公は転生したときに人や動物が死ぬのを見ることの耐性はもらえたものの、グロ耐性は貰えなくて、そういうのを見るたびに吐いてしまうので、どうグロいのを見ないで済むようにするかというところに力を注ぐのが面白いです。
また、ちゃんとタイトル通り普通に生きたい、目立ちたくないと立ち回ろうとするところも面白いです。まあ結構派手なことだったり、ヤバいことをしてもみ消してもらったりもしていて、そんなんで普通に生きるなんて無理だと思うんですけどね。
結構主人公が爆発を多用するところも面白いです。
鬱展開もなく、細かい設定もなく、長さも短めで、面白い、軽く読むのにとても良い作品です。
ぜひ読んでみてください。
【詳細情報】
完結済み作品
ジャンル…異世界ファンタジー
文字数…約21万文字
目安読了時間…約7時間
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