第4話

4



いやぁ~。


 私は涙目でその場に踏ん張るだけが精一杯で彼女の問い掛けには

答えられなかった。



最初の物言いに困惑し、いきなりの質問にも気持ちが付いていけず、

のみならず、そんな理不尽な物言いをする相手にドキドキするなんて、

そんな自分が許せず。



怒りを選ぶと身体中が怒りに震え出すなんて。



 こんな無礼な人間に未だかつて出会ったことがなく、怒りとの付き合い方がへたくそな私は次の一手に悩んだ。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る