詩 II

ねこ刑事

ねずみ捕りに雇われたねこ、

どうやらこだわりあるらしい。

「おいら公平者だから、

現行犯で捕まえる」

チーズを仕掛けて張り込みだ。

腹ごしらえでもしとこうか、

そこいたねずみを一匹食べた。

長丁場ゆえ食い物が要る、

そこらのねずみをも一つ食べた。

まだまだねずみは罠に掛からぬ、

ねずみを探して急いで食べた。

そこへ雇い主やって来て、

にこにこ、ねこを帰してやった。

ねこは首をかしげつつ、

次の事件へ向かっていった。