揚げパンが食べたい!

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 揚げパンが食べたい。


 小学校、中学までは給食でメニューにあった揚げパン。

 給食の人気メニューの1つで、揚げパンの日はウキウキしながら授業を受けていた。

 小学生の頃はまだそんなに周りの目を気にしなかったから、揚げパンを食べる時に砂糖が口の周りにつこうが、かぶりついて食べていた。

 中学生になると思春期真っ只中で、揚げパンを食べる時に口の周りに砂糖をつけることは勿論、かぶりつくことが出来なくて片手で顔を見られないようにガードしながら食べていた。

 それに、紺の制服だったから口の周りについた砂糖が落ちて制服につくと目立って取るのが大変だった。

 どうすれば揚げパンを上手く食べられるのか、女子の間で真剣に話し合いをした。

 揚げパンが入った袋からいかに出さずに食べるか、揚げパンの日は担任に抗議して給食時間にジャージを着るのを可にしてもらおうかなど、いくつか案が出た。

 女子たちが真剣に話し合う中、それを聞いていた男子たちが「そんなに気にするなら揚げパンを食べなきゃ良くね?」と言った。

 「そういう問題じゃない!」や「食べない選択は最初からお呼びじゃないんだよ!」と男子たちに反論した。

 いくら思春期真っ只中でも、食欲には勝てませんとも。

 ダイエットを頑張る子もいれば、食欲旺盛になって美味しいものを食べることを楽しみにしている子もいる。

 わたしは、後者だった。

 ちなみに揚げパンの食べ方は各自で食べる回数を重ねる内に上手に食べられるようになった。

 わたしの場合は、元々口の中が広いから揚げパンから砂糖がこぼれる前に頬張って、口に運ぶ回数を減らすだった。

 わたしは揚げパンの砂糖を制服に落とすことが多くても、口の周りにはあまりつけてなかったというミステリーが生じた。

 友だちからも「なんで!?」と不思議がられた。

 結果、『揚げパンは周りを気にせず食べようぜ★』になった。


 今、揚げパンには砂糖の他にきな粉やシナモンなどの種類がある。

 シナモンは苦手だから食べれないが、きな粉の揚げパンや黒糖の揚げパンなどを食べてみたいと思う。


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