第40話 メイドのまおうちゃん

▷まおうが あらわれた。


魔王「ハハハー! 勇者よ、ここまでやってくるとは素晴らしい! だけれどもここで冒険は終了だ!」


▷ゆうしゃは まほうを となえた。


魔王「ほほう! さて、どのような魔法を放つ予定なんだ? どんな魔法だろうとも、この美しき魔王様にそんな魔法が食らうとは思わない方が良いだろう!」


▷ゆうしゃは まほうを となえつづける。


▷ゆうしゃに まりょくが たまっていく。


▷まおうは あせりだした。


魔王「えっ? ちょ……! そ、そんな大きなの、受け付けられないって! って言うか、さっきからなんなのこの文章!?」


▷ゆうしゃは スレイブ を となえた。


魔王「きゃ、きゃああああああ!」


▷まおうは HPが 0 になった。


▷まおうは メイド になった。


魔王メイ「----えっ!? わ、わたしが! この私がメイドになっている!? と言うか、メイドになっている!? ま、まさかあなた、禁術である他者を隷属させるスレイブを----!?」


▷まおうは たおされた。


魔王メイ「い、いや! メイドにはなったけど、倒されてないし!? と言うか、『メイ』って何よ!? メイ、って!? せめてドも入れなさいよ!」


▷せかいは すくわれた。


魔王メイ「ちょ、ちょっと話を! せ、せめて話を聞きなさいよ、勇者様マスター!?」


魔王メイ「……!? 勇者様マスター!? す、スレイブは他者の心を隷属させる技術とは知っていましたが、ここまでとは!?」







▷ゆうしゃは まちへ かえってきた。


魔王メイ「ちょ、ちょっと!? も、もしかしてこのまま王様の元へ連れて行かれるの!?」


▷おしろ


▷こくおうの ま


魔王メイ「こ、国王!? お、お前が勇者に禁術であるスレイブの魔法を教えるから、魔王にして魔界の支配者である私がこんな目に!? だ、だいたい私は魔王として魔界を収めているだけで、お前の国が借金難になったのは、そちらが原因で!?」


▷オウザマー「おぉ、勇者よ! 魔王を倒してくれるとはあっぱれだ!」


魔王メイ「ちょ、ちょっ!? 話を聞いてんの!? と、と言うか、あんたの名前、王様じゃなくてオウザマーになっているわよ!? そんな誤植で大丈夫か?」


▷オウザマー「大丈夫だ、問題ない(キリッ)!」


魔王メイ「なんでドヤ顔!?」


▷ひめさまが やってきた。


▷ルビー「勇者様! 帰ってくれてありがとう! 大丈夫だった?」


▷オウザマー「大丈夫だ、問題ない(キリッ)!」


魔王メイ「王様、うっさい!」


▷ひめさまと ゆうしゃの あいだに あいが めばえる。


▷ルビー「勇者様……」


魔王メイ「ちょ、ちょっと!? 姫様!? 私のご主人様マスターを籠絡しないでくれます!?」


▷ゆうしゃと ひめの すがたに まほうつかいと せんしが うれしそう。


▷メアリー「勇者様……。私、勇者様と姫様とならば、この魔法、存分に使いましょう」


魔王メイ「ねぇ、魔法使いさん? あなた、確かほとんど近接攻撃ばっかりだったわよね? 魔法とか言いながら、杖を部下に殴りまくっていたの、知ってるんだからね? ねぇ、聞いてる?」


▷メアリー「勇者様……お幸せに……」


魔王メイ「いや、ちょっと!? 魔法使いさん!? 魔法よりも物理が得意な魔法使いさん!?」


▷タロウ「勇者よ。わしも嬉しいぞ」


魔王メイ「いや、あなた、裸で何言ってるの?」


▷タロウ「この剣、あなたに預けて良かったぞ」


魔王メイ「あなたの武器、木の棒になってますが?」


▷タロウ「勇者、お幸せにの」


魔王メイ「ちょ、ちょっと!? だからなんなの、さっきから!? まるでゲームの世界みたいに話が進んでいるけれども、私全く理解出来ないんですが!?」


▷ゆうしゃが ひめさまに あいを ささやく。


▷あああああ「姫、大好きだよ」


魔王メイ「勇者、そんな名前だったの!?」

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