始業式・・・7

睦月むつき初恋はつこいを思いながら、わたしはぜん神経しんけい結城ゆうき君に向ける。

いまかえると不自然ふしぜんだからわたしから結城ゆうき君は見れない。

だけど、わたしたちのつくえ配置はいちからして、いま結城ゆうき君はわたしのほう視線しせんけてるはず。

わたしは背中せなか意識いしきしながら先生せんせいはなしを聞く。


その日1日、わたしはみぎななうしろを意識いしきしてごした。

1ヶ月いっかげつはこのせき

この席のあいだにもう少し結城ゆうき君としゃべれるようになりたい。

いままで2年かんも同じクラスだったのに、せきとおかったし、かかりも同じになったことがなかった。

中学校ちゅうがっこうも同じなんだからこのままでもいいかなって思ったりするけど、

中学校ちゅうがっこうになったら、もう少し生徒せいとえるし、クラスもえる。

同じクラスになれる可能性かのうせいひくくなる。

それに、結城ゆうき君を好きになって告白こくはくする子だっていると思う。

私はもう2年もまえから結城ゆうき君が好き。


やっぱり、小学校しょうがっこうのうちに仲良なかよくなりたい。

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