世界一可愛くなりたい

 私は自分の容姿にコンプレックスを持っている。一言で言うと私は全然可愛くない。周りの女の子と自分を比べて悩む日々が続いていた。


 そんなある日、私の元に女神が現れて言った。


「あなたには何か悩みがあるようですね。かわいそうなので、一つだけ願いを叶えてあげましょう」


 思いがけない僥倖に興奮しながら、私は願いを言った。


「わ、私を可愛く……いや、世界一可愛くしてください!」


「わかりました。その願い、叶えてあげましょう」


 女神が何やら呪文を唱えると、私の身体が光に包まれた。


「願いは叶えてあげました。では、さようなら」


 女神はそう言って消えてしまった。


 こうして私はポメラニアンになった。いや、確かに可愛いけど、そういうことではないんだよ、女神様。

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