薔薇の花束

 俺は幼馴染の女子といつも喧嘩をしている。中学生になっても、高校生になっても仲の悪さは変わらず、結局高校を卒業して離れ離れになるまで喧嘩し続けていた。


 卒業して、幼馴染のことを忘れかけていたある日、俺の元に彼女から薔薇の花束が届いた。


「あんなに喧嘩ばかりしてたのに、こんなものを送ってくるなんて。もしかしてアイツ俺のことが好きだったのかな?」


 そんなことを考えながら薔薇の花束を眺めていると、あることに気がついた。


「そういえば薔薇の花束って贈る本数によって意味が違うって聞いたことがあるな。えーっと、これは4本。意味は……なになに『死ぬまで気持ちは変わりません』か」


 次の瞬間、薔薇の花束が爆発して……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る