102 米朝門下2days 2
2024/12/31(火)20:29 かきはじめ 公開が越年してしまったorz
昨日の記録。動楽亭、昼の部。
三回目の「八十助ひとつひとつ」と銘打った勉強会。夜の八十助さんは予算と時間の都合上、パスしました。残念!
入場前に受付をしてくださった八十助さんからの、バルセロナお土産。チョコレートを、ひとつ頂戴いたしました。ミルクチョコ、美味しかったです!
前回に前座を務めてくださった林家勘左さんが、お手伝いに来ていらっしゃいました。眼鏡がよく似合う、爽やか男子ですね! んー、若いー(うらやましい限り)。
ゲストは女性噺家・笑福亭笑音さん、笑音と書いて「しょうね」さんとお読みするそうです、元は小学校教師というキャリアの方。初見の方でした、が。鶴笑師匠のお弟子さんということで興味津々です!
一、狸賽 八十助
一、猫の茶碗 八十助
一、動物園 笑音
仲入り
一、色物 笑音
一、不動坊 八十助
「狸賽」
「猫の茶碗」
あえてひとつにまとめる。どちらも、わたし的に「知っているお話」であり「演者さんごとに"味わい"を愉しむネタ」だからという理由です。
丁寧で親切、おちゃめな八十助さんは安定感が増してきた……。あっちこっちの大師匠さまたちから、お呼びがかかるのは当然ですよね。
ちょっと寂しい。
だが、しかーし。
なんだかんだ言っても「狸賽」のたーちゃんは可愛いし、「猫の茶碗」では懐に猫を入れる仕草や猫をナデナデするところなど、もふもふ感は伝わってくるし、
「その器は絶対にあげませんよ!」
と頑として言い張る茶店の店主なんぞは「えっ……知能犯だった!?」などと、観ているこちらをニヤリとさせてしまう。
そういえばビリビリに「猫の茶碗」(NHKの落語・ザ・ムービー録画もの)一回だけ観たことがありますが、たしか桂雀々師匠が演じておられましたね。あれっ? 柳家三三師匠だったっけ? どっちだ!? まあ、どちらでもいいのだ! どなたかが演じてくださったものを終始しみじみと思いだしながらの拝聴だったので(なんという結びの捻じ伏せ方だよ/滝汗)!
いつか八十助さんの口から、さながら小鯛さんの如く
「俺の『道具屋』が聴きたいかー!」
なんて言葉を聴いてみたいものでございます(何様だ)。
「動物園」
「色物」
初見の女性落語家さまに心を奪われまくった、ひとときでした。
笑音さん、落語家になりたくて鶴笑師匠に頭を下げてから10年以上の月日が経っている……(11年前に弟子入り志願をしたときに、断られたそうです)。あきらめきれずに学校で落語クラブを立ち上げたら、全校生徒300名のうち100名がクラブ員になっていたそうで。
介護施設や老人ホームにボラで行ったりすると、お年寄りに喜んでいただける。不登校の子が、ボラだけは参加するうちに、いつのまにか登校できるようになったりしました、と仰っていました。小学生ながら「人の役に立っている。人の役に立つことができる」という自信が、勇気を奮って学校へ通うキッカケになっているのですね。
しみじみ、ありがたい教師だと思いますよ……。
こんな女性に受け持ってもらえた子どもさんも親御さんも幸せですよね。
「一番下の息子よりも、勘左さんは年下なんです」
そんなことも仰っていました。
なんてカッコいい女性なのよ! こういう女性のことをハンサムウーマンと呼ぶのだろう。それしか言葉が出てきませんよ。ホントに。
鶴笑師匠は落語というよりも大道芸っぽい……(笑)、そこに運転手や音響担当として、演者として笑音さんは行かれるわけですが(上野公園の一角で、とか。ほぼ野外でしょ)。
投げ銭をいただけるまで気が抜けないとのこと。道行く人たちを立ち止まらせる工夫や、立ち止まった人たちがこちらの芸を見続けるようにすることも。そして投げ銭をしていただけるまでの必死さを、とても明るく話すんですね。もうね、それで。わたし涙が出そうになりましたよ。
でも笑音さんは、つらさとかご苦労とか微塵も感じさせないんです。
それどころか、
「こんな立派な、屋根のあるところで落語を話せることがうれしい!」
笑顔がピカピカに輝いていらっしゃいました。
あと、不肖わたくし。色物の時間のとき、ちょっとお手伝いさせていただけたのです。上手にできたかどうかは正直、自信がありません。(「100均で買いました」トイレで使うズポズポ……ラバーカップか正式名称は。あれの持ち手に穴を開けて縦笛にする、柄杓の持ち手とか、灯油を継ぐときに使うアレとか……すっごい!/そういえば灯油のアレの正式名称は「お醤油チュルチュル」だと大昔にテレビで観た覚えが)
しかも、そんな手製の笛で「春よ来い」とか演奏しちゃうんだよ! すっごくカッコよくない? いや完全にカッコいいよね!
「不動坊」
別嬪さんを嫁に貰ったあいつが、うらやましくてたまらない……悔しくてたまらないヤモメ連中が仕掛けた寸劇が……というお話。
元はといえば、その別嬪さん。不動坊火焔さんと死別した未亡人さんだったのね。お滝さん、って名前らしい(今、調べました/汗)。
講釈師が幽霊の真似をしてぶら下がってきた、というのも落語的な可笑しさが満ち満ちていて可愛い!
あっという間に愉しい時間は過ぎてしまいました。心底から名残惜しい、八十助さんの勉強会でございました。
来年も沢山の高座を拝聴しよう!
※かんざさまのお名前を間違って記入しておりました 申し訳ございませんでした!
訂正いたしました! (2025/01/03 10:42)
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