78 アダルトな「人たらし」月亭遊方師匠に自我を失う
2024/09/21(土)20:44 かきはじめ
本日は月亭遊方さんが地元寄席に来てくださいました! ずーっと楽しみにいたしておりました。
月亭希遊さん、太遊さんのお師匠さまでいらっしゃいます。もう御一人のお弟子さん、遊真さんも拝聴したいなあ。
独演会タイトルは「月亭遊方の現代浮世噺~新作落語3席口演~」で、ございました(チラシより引用)。
「あれっ?」と思ったのですが、いつもなら開場から開演直前まで太鼓の音色が大きく掛かっているのですが……昨日はボリュームを絞ってロックかな? ストーンズだったかも……が、BGMになってまして。
「ああー、師匠らしいなぁ」
テンション上がった(笑)。いい感じ、じゃないですか? 噺家さまに合わせて会場全体をあたためておくことって。
人がちらほら増えはじめたとき。先に座っていらした年嵩の女性が、入ってきた同年齢の女性に駆けよって再会を喜びあってたりする。ほっこりしました。
あとでわかったことですが、
さて演目。
一、憧れのひとり暮らし
一、クレーマー・クレーマー
仲入り
一、サプライズ
三席、どれも遊方師匠の創作です。
「憧れのひとり暮らし」
大学生になって、ひとり暮らしをはじめることになった主人公男子。新大阪で駅から徒歩五分圏内、三万円の家賃が希望……ということを不動産屋に伝えるんだけど(そんなん、あるのか!/笑)。
ひとり暮らしの夢は果てしなく広がるのよね……。
そんなときに、なぜか彼の父が同じ不動産屋に現れる。聞けば、母と離婚することになったとのこと。はてさて、どうなる主人公。
「クレーマー・クレーマー」
遊方師匠の、かなり昔の実体験が元になっているとのこと。
ある日、カップ麺を食べようと蓋をあけたところ。スープが入っていなかった。食品会社に電話したらお詫びに1ダースのカップ麺が届いたんだって。
しばらくして、カップ焼きそばを購入したら……ソースが入っていなかった。同じようなことは重なるもんやなあ、と思いつつ会社に電話したら、やっぱり「申し訳ございません」とのことで1ダースのカップ焼きそばが。
ここから創作部分。
キャラメルを食べていた主人公。口中で、「ガリッ」と音がする。そこから話が展開していくのですが。
遊方師匠はホントに凄い。今さら言うか! って自分でも思うけど……。テキストがにわか物書き・わたし目線からでも、粗がない。そして、こちらが笑うであろうポイントの要所要所を、キッチリ押さえて演出と表現をしてくださる。本来ならば物書きとして、難しい顔で「ここが序破急のナニガシ……そして〇〇オチ」
「テーマは✕✕……」などと分析せねばならんのだろうけれども。そんなこと全部、吹き飛んでしまうくらい楽しい。
そしてやっぱり、キャラメルの中にある金属片は虫歯の詰め物が取れたものだった。バレちゃっているのに、なんとか誤魔化そうとしている主人公が可愛い。
ついつい熱くなって文章量が半端ない(汗)。次はサラッと記録します。
「サプライズ」
中学校の卒業式に、サプライズゲストとしてガクトさんを呼びたかった校長。でも、間違って「がうと」さんを呼んでしまった教頭。
本番直前にやってきた「がうと」さんは非常に牧歌的。この三人の掛け合い。がうとって一体、誰やねん(笑)! って、なりますよねえ。
昨日の衝撃。お見送りにて。背が高くってカッコいい……もう、そこで優美香姐さんはポワワ状態。
「喜楽館で『はじめて出来た彼女とドライブする話』(本題は『絶叫ドライブ~彼女を乗せて』と言います)を拝聴して、ずっと楽しみにしていました」
「ああ、あの鉄板ネタですねー。ほかにもアルバムB面の、とか?(にこやかな微笑み)」
「それも拝聴していました! だから、今日は三回目なんです、すっごく楽しみにしていました」ドッキドキ。血圧も心拍数も上がりまくりです。いつのまにか緊張のあまりに両手を胸の前で合わせて握りしめてたようで(ホントに記憶がない)。
すると。
師匠のほうから両手を伸ばして、わたしの手を「ふわっ」と包んでくださいました。心底から、うれしそうな眼差しを真っ直ぐに寄越してくれて
「ありがとうー!」
……あたま、真っ白になりました。
いえ、あの。
こんなんファンサって、わかっているんですよ。宝塚の男役スターがファンの方々に振舞うのと同レベルのファンサービス。
でも、そのあとの写真撮影お願いしたときも。肩に手をまわして、まるでホントの彼女さんにするようにさり気なく引き寄せてもらったって、どやさ!
惚れてまうやろ!
(動揺しすぎて、もはや「なに言ってるか全然わかんない」くらい発狂していたと思う)
推し活って自決防止になるかもしれんの……。なんて、ありきたりなことを思っています。
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