61 某噺家さまの言葉の意味を考えている

 2024/05/11(土)11:52 かきはじめ


 木曜日、9日に地元寄席の夜の部に参戦してきました。桂三実さん月亭太遊さん二人会です。

 お二人とも創作落語のセンスが非常に尖ってて(尖る……という言い方は、ふさわしくないのかもしれないが)大好きです。日程と時間の都合が合えば観に行く! リストに入っているのね。

 で、これエックスでも“この日の感想”として、ワタクシは呟いたのですが。

 トークやマクラでの三実さん太遊さん遣り取りの前後なども含めて、ですけれども。

 太遊さん「俺らは売れてない(笑)」

 三実さん「ら? え?(笑)」

 こんな遣り取りもあったんだけど、強烈に印象に残ったのはですね。

 太遊さん「もう大阪を出て行きたい、出て行く。東京のほうがいい」

 嘘か本当かワカラナイ言葉が、あまりにも衝撃的すぎてですね。

 でも、なんとなく意味はわかるし共感もするのよね。

 だって普通に考えて、文化や芸術の中心は東京だもの。ネットでは「上方アゲ江戸前サゲ」の主張を変えない落語好き高齢者? も散見するけれども、やっぱり東京が中心なのよ。なにごとも。

 それに、あっちのほうが「あらゆるモノを受け入れる」度量が大きい。

 太遊さんが受け入れられて、落語という芸でウケまくるのも当たり前。関東のギャラリーは洗練されているし、知性が高い。

 でもなぁ……。

 上方落語界から月亭太遊さんがいなくなったら、かなり寂しくなってしまう……というのも、率直な感想。

 ちょっとヒネているようなことを言うけれども、もともとハートに愛情が溢れているから、どんな言葉でも嫌味にならない。毒っぽいこというけど、それも「個性」でしょう? だって、あれもこれも。聞くたびに素敵なエピソードばかりだもの……なんて思わせる噺家さんですよ、わたしバイアスの太遊さんって。

 太遊さん好きな方なら百も承知、今さら言うことか、とお叱りを受けそうですけれどもね。


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