青春にオカルトは付き物(憑き物)である!
翡翠(カワセミ)
第1話 始まりにトラブルは憑き物である
日光がまぶしい・・・もう高校2年生を迎えたばかりの春遅刻している俺をあざ笑うかの如く太陽が照り付ける。この後の面倒くささを考えるだけで憂鬱だ・・・
学校についたとき時計を見ると20分遅れ。まだ1限目は始まっていない。まだ怒られることにはならないかも!
教室のドアを希望いっぱいで開いた
「遅刻だぞ」
予想は外れた、、、佐藤先生が不気味な笑みでこっち見てるんですけど、この人が不機嫌ということは前マッチングアプリで知り合った人とうまくいかなかったんだろう。
この人男前だけど少しずれてるんだよなー。
じゃなくて言い訳考えないと、どうしよう、おばあちゃんを助けたは前使ったしあれもこれも全部使っちまった。これつんだか・・・いやまだある。
「佐藤先生これにはわけがあるんです」
「なんだまた誰か助けたのかー?ご立派なことだなー」
なかなかきれてますねー相当ひどい振られ方だったんだろうな。
こっちも反撃を開始する。
「先生は魔法少女って知っています?」
「ん?まぁしらんことはないけど」
「あいつらって授業中抜けたり、遅刻したりしても怒られてる描写見たことあります?なんでないかわかりますか」
「しらんけど」
「ふふふ、ずばりそれは先生が優しいからなんです!」
「あ?」
先生の目は怖いが話を続ける
「佐藤先生に私魔法少女でみんな助けていたから遅れましたーって言っても聞かないですよね。でも魔法少女たちの先生は聞いてあげているんです!どう思いますか」
「はあ、おまえは何をしゃべっている?」
「信じないんですね。子供心が理解できないから先生はうまくいかないんです、、、よ、、」
「あ?????」
や、やべ 結構な殺気が、、
「何がうまくいかないって?」
「ナニモイッテナイデスヨ」
先生が声をはりあげる
「みんなー元井は魔法少女で世界を救ったから今日遅刻したらしいぞー」
「ややややややめろーーーー」
先生は何度も大声で復唱する
「先生悪かったです俺が俺が、、せ、先生お慈悲をーーお慈悲をーーーーーーー」
数分後
うう、周りの目線が痛い痛いよ、、、、
あの先生自分がマッチングアプリでうまくいかなかったからってあれはやりすぎだろ。
周りの目線はとても冷たく、時々嘲笑う声が聞こえる。
「あいつ自分のこと魔法少女だって言い張って、お空で何か受信していたらしいぞ」
誰だよそんなことしたやつ俺そこまでしてねーよ、、誰だ誰なんだ俺をおとしめようとしているフィクサーは。許さんぞ絶対に、、、
ようやく放課後になった。今日は疲れた、、うん本当に疲れた。
今日1日で俺の学校の立ち位置がないに等しくなってしまった。バッグを持って、周りからの冷たい視線を感じながら廊下を歩いていた。階段に差し掛かったあたりで声をかけられた。
「貴様魔法を操りしものでござるか?」
ははは、もう神様はどれだけトラブルが起これば気が済むんですかー、、、
もう見るからにやばいやつ。黒い包帯でまかれた左手。そしてなんで学校なのにそんなサングラスしているんだよという突っ込みたくなる変なサングラス。制服は前を開け肩にかけている。痛すぎる、、、
「クックッわっはははは!待っていたぞ魔法を操りしもの いや魔法少女よ!」
相当神様は俺をいじめたいらしい、、俺なんかしたかな、、、
沈黙しながらあふれてきそうな目を彼に向ける。
すると男が口を開ける。
「われの名はドラゴンブラック二つ名は花江小次郎と申す。我の左手には死神の力を封印するための呪物を巻いているのだ。」
また、ベタな、、そしてその呪物100均で見たことあるし、、、便利になったなそのなんちゃって死神が100均の布で封印できるなんて、しかも死神の能力を封印しているならどこからそのドラゴン何とかって名前が付いたんだよ。
「名をこたえよ。魔法少女よ」
こういう人たちへの対応は決まっている。
俺は満面の笑みをこの先輩に向ける。
そこから数秒間間を開けた後全力ダッシュ!
俺は一気に走り出した
ふふ すまんな。昔から逃げることだけは一丁前なんだよ!
これで逃げ切れなっかたためしはない!
・・・はずだった・・・
「おそい!」
バシ!!
おれはきれいに止められてしまった。
ためしはないのは当たり前だ。
だってやったことないんだもん。
「なぜ逃げる魔法少女よ」
さっきからこいつわざと俺にその呼び方してんのかな。もしかしてこいつも俺のことを嘲笑いにきたタイプの人間か?
でもこいつがいわゆる「中二病」なら
こっちにもある作戦がある。
俺は息を吸い込み語り始める。
「ゴホン 俺の名前は魔法少女こと元井勇気だ。天界より魔力を求めてやってきたのだ!だが、強気人よ俺に近づかないほうがいい。俺の周囲2メートル以内に10秒いると死の呪いが移るぞ!」
どうだこの設定完璧じゃないか!
そうその作戦とは相手の世界観に乗っ取ってことを進めるのだ。これでこういうタイプの人間は呪いだのの設定に従うはずだ。
「大丈夫でござる。呪いを跳ね返す結界をまとっているでござる。」
いや、そんなのなしだろ、、、
「い、いやその結界じゃ無理なんだ。わかってくれ人の死体を見るのはもう嫌なんだ。俺は心優しい魔法使いなんだかr」
ピロン
ん?嫌な音がした。これ録画するのを切った音に聞こえたんですけど
男が動画を流しだす。それはもう聞けたものではない、ただ変人が自分を魔法使いだと自称し天界からきただの、もう死体は見たくないだの、そこら中が痒くなるセリフを吐いている。そしてそれが全部俺なのである、、、、
「えっとー、花江君じゃなくて花江様、その動画みんなに見せないでね、、」
「かっこいいではないか!」
こ、こいつ目光らせやがって
「お願いしますなんでもしますんでみんなにばらまくだけはーー」
「条件がある」
「条件、、、だと、、、」
どんな要求だ、魔法の効果音を後ろでつける役かそれとも鼻歌でBGMをつけろというものか。
緊張が走る
「オカルト相談部に入部してくれ。ちなみにわれは3年でこの部活の部長をしているのだ。これが条件だ。どうかね魔法少女よ」
部活かあまりやる気は起きないのだが、あれがそこらに出回るのはヤバイ、今日でだいぶやばいやつだと思われたのに、それを自称してたら本物になりかねん。
だからしかたなく
「わかりました。はいりますオカルト相談部。」
オカルト相談部は俺合わせて二人だけ、そしてその活動の内容は3階の端の狭い教室でオカルト関連の相談に乗るというものらしい。例えば最近悪夢を見るようになり肩が重いなどの相談に乗る。お祓いは自称死神パワーでどうにかなるらしい。こんな頭のおかしいことをしていなければただイケメンのかっこいい人だと思うのにもったいない。
でも部活という2文字に俺はとてもひかれていたのかはわからないが、少しワクワクしていた自分がいたと思う。
入部してから一週間
「・・・」
「・・・」
「誰も来ないじゃねーかーー!」
「どうしたでござるか、そんな声を張り上げて」
「最近で活動したのいつですか!?」
「この前魔法少女が出たと聞いたとき以外依頼は来ていないでござる。」
「あーそうなんですねーーはははは」
この部活だめだ・・・わかってたけどだめだ・・この部活・・・
部活という二文字で少し楽しみにしていた俺がバカらしいよ、、、もう笑っちゃうね
「でもそれでどうして部活なくならないんですか。活動結果と出さないとそういうのいわれません?」
「1年生の後半に一回呼び出されたでござるが我の活躍を言ったら笑いながら許可してくれたでござる!」
この時俺は思った。違うんだと 俺には見えるその時の光景が
先生に呼び出された花江先輩は「霊を封印した」などと頭のおかしいことを言う。呼び出した先生は何を言っているのか分からず苦笑いで相槌をうち、もうかかわらないでおこうと思った的な、、、そう思ったらこの人かわいそうだな。
などとくだらないことを考えているとドアが開いた。そこから入ってきた人に思わず目を見開いてしまった。
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