「チケット」
遂に人生の好きな時点へと戻れるチケットを手に入れた。
これを使えば、あの選択をしない人生が待っているはずだ。
「ひと言良いかな?」
チケットをくれた男が話掛けて来た。
「君がここに来たのは、これで五回目。いい加減前に進みなよ。人生に『たられば』なんて無いんだよ」
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