「血」

人は血をとうとび、血をさげすむ。

奈落に落ちそうな時に最後に手を差し伸べるのが血ならば、へりに掛かった指を切り落すのも血の為せる業。

血とは何か。

それは血肉を分けることであり、螺旋らせん構造の遺伝情報を紡いで行く事。

称えられし者が栄え、価値なき者は蔓延はびこる。

人は血を尊び、血を蔑む。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る