2話 実行

「国家復活計画とは、このギリギリ国家を最高国家にし、この大陸の覇権を握るための計画である。国のすべてを動員し使えるものは全て使う計画、まずこれを前提として僕はこの国の政治を行う。」


言うなれば国家総動員法と総力戦を混ぜ合わせた最悪の計画だ。


もちろん貴族たちは静まり返った。


「陛下、大変申しにくいのですがその計画は余りにも非人道的かと...」


唯一国王に意見ができる全国指導者は代表したように言った。


「知っているさ、だが少し法律を変えるだけだ。僕は国民に迷惑を掛けることが一番嫌いだ。軍の法律を変える。参事官、詳しい計画書を魔の月の初めまでに納書せよ。」


「かしこまりました。」


「今の時代は戦争の世だ。気を抜くことは許されない。父上前国王が僕のためにここまで諦めずこの国を託してくれた、その意志を僕は尊重する。」


そう言ってリヒテンシュタインは王座に就いた。


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