第24話 歯ブラシの日/『ブラッシュオフ』
仕上げ磨きの際、頭を預けて無防備に口を開ける五歳児。毒物を放り込まれる危機感は皆無。ここは安心する場所だと信じて疑わない我が子に、ワンオペで連日寝不足の気が遠くなる中、泣き止まずに「このまま二人で消えたら楽かな」とベランダを見つめた……0歳児の頃など存在しなかったように笑いかけた。
◆8月24日は「歯ブラシの日」/2023年8月24日作
#140字小説『ブラッシュオフ』
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