第18話 米の日/『台風一過を台風一家と勘違いしていた頃から』

台風の予想進路に住んでいる地域があると、急いで炊飯器一杯のご飯を炊き始める母。「ご飯があればなんとかなるから」が口癖だった。結局大抵の場合「台風どこ行ったの?」くらい穏やかな夜を迎え、大量に握られたおにぎりを食べる。パックご飯などの非常食が常備されていても変わらない、家族の光景。




◆8月18日は「米の日」/2023年8月18日作

#140字小説『台風一過を台風一家と勘違いしていた頃から』

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