第15話 刺身の日/『醤油皿ほどの器』

スーパーで買った刺身盛の蓋に醤油をたらして、晩酌開始。

「醤油皿ぐらい出しな。ガサツだから彼氏できないのよ」

友達に咎められるが、強気の姿勢。

「品がどうたら言わん、効率性を褒めてくれる男を見つける」

「だから恋愛できないんだって」

「は?」

「恋愛ほど非効率なものはないとお忘れで?」




◆8月15日は「刺身の日」/2023年8月15日作

#140字小説『醤油皿ほどの器』

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