第10話 帽子の日/『ハットを脱いでハッとした』

常に目が隠れる前髪で、憂いを帯びた瞳が時にのぞくのがミステリアスな印象の彼。最近よく帽子を目深にかぶっているなと思っていた。

戦争映画の役作りで坊主頭だったらしい。

「一皮剥けた」役者としての評価が上がった。

短髪に落ち着いたタイミングで帽子を脱ぎ捨てて……

こんな人好きだったっけ?




◆8月10日は「帽子の日」/2023年8月10日作

#140字小説『ハットを脱いでハッとした』

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る