第17話 海とワルツを

真昼 あんなにお客さんで

賑々しかった

海水浴場も

陽が沈むと

静寂のとばりが降りる


裸足で砂浜の

感触を 楽しんで

くるくる回って

海とワルツを


ざぶん ざぶんと

波音と潮の香りが

私を優しくくるんでいく


くるくる くるくる

海水浴のお客さんたち

もう お家や旅館に

戻ったかしら

戻れたかしら


私も明日

真昼に海のお客さんに

なりましょう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る