第14話 見えない星
うきうき迎えたはずの
夏休み
でも いまの私には
貴方に会えない
苦行の時間でしか
ない
教室で本の陰から
盗み見る
横顔が 何よりの
幸福だった
会えない空白期間と
厳しい日差しに晒され
初恋は燃える
貴方のこと
何にも知らなくて
連絡の手段も
分からないわ
宿題やるふりして
心は貴方への愛憎ばかり
叫んで
私は私の感情に
傷つくんだ
ベランダから見上げた
夜空は
明るくて 星はほとんど
数えられないや
きっと貴方からも
私は見えてないね
別の子と 恋人と知って
叶わぬ恋と 知った
行き場を喪った恋心は
夏の終わりには
見えない星になる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます