第9話 同じ空の下

ナガサキから離れた場所で

私は今年も この日を迎える


戦争の惨さを知らず

育った

けど 今も

同じ空の下

信じたくない

惨劇が


核兵器に手をかける物には

敗者しか いないのよ


七八年前の 今日

命を断たれた 人たちが

きっと 今も泣いてる気がして


ふと生きる者として

責任を感じながら

仰いだ大空

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