前のエピソード――第8話

多重人格障害は昔は名も無い病気でした。今でこそ専門医がいますが昔は専門医もいませんでした。

みんな「精神が病んでるから隔離しちゃえ！！」で精神科の病院に隔離入院させてました。多重人格障害だけじゃない。みーんな「おかしい」の一括りで隔離入院させてました。酷い話です。何が原因で何がおかしいのか調べたりせず「おかしい」の一言で済まされてたんです。偏見や差別は昔からなんですね。「自分達とは違う」というだけで隔離しちゃうんです。それも一生…。

親兄弟でさえ見捨てるんです。「自分達には手に負えないから」と。あっさり縁を切っちゃう。

でもねそれは昔の話。今はちゃんと治療法があります。専門医もいます。医療は進歩してます。検査方法もあります。何が原因でどんな治療法があるかちゃんと調べます。その人に合った治療法があります。私も私に合った治療を受け定期的に検査して専門医のカウンセリングを受けてます。

私は多重人格障害だからと入院した事はありません。危なかったけど…。最初の頃強制入院させられそうになったけど。それくらい私はヤバかったのです。でも入院してません。

ちゃんと働いてますよ。