(二)-18
すると、一台の乗用車が、目の前を走り抜けていった。通常であれば時速三、四〇キロで走るような道路を六〇キロを越えるスピードで走り抜けていった。
「目標通過、これより追跡する」
俺がそう言うと、部隊メンバーに「行くぞ」と声を掛けた。
俺たちは一斉に立ち上がり、曹長の車の後を追う。
ふと気づくと、上空にいるヘリは偵察用のOH1だけではないようだった。対戦車攻撃ヘリのAH1が少なくとも二機、待機していた。これは車が俺たちの前を通過した後に岩手駐屯地から発進したのだろう。
それを確認するのはともかく、俺たちは走って車の後を追った。
(続く)
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