(二)-12

 交差点で停車していると、荷台の方から「右へ行け」とケリーが指で示した。俺がそちらの方を見ると、彼の左手にはGPS端末が握られていた。

 俺は「ここを曲がれ」と黒川に指示し、394号線へとトラックは進んで行くことになった。


 国道394号線の下り道を進んで行く途中で司令部から無線が入った。それは「追跡中止」の命令が来た。

 司令部に状況を確認すると、曹長はこの先の民家で乗用車を奪って走り去ってしまったという。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る