(二)-8
足が止まった。チャンスだ。俺はすかさず「撃て」とインカムに言った。大声になっていた。
アイアンズ曹長が俺の声に気づいた。一瞬俺の方を見る。次の瞬間南の方へ飛ぶ。曹長が立っていた付近で弾丸が着弾し、小さく火花が飛ぶ。
曹長は南の方へ走って行く。隊員たちはそちらに向けてセミオートで撃つ。当たったかと思った瞬間、曹長の姿が消える。
銃撃が止み左右を見回す。早朝は道路の西側に飛んでいた。そのまま斜面の方へ降りて行った。
(続く)
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