スイカ割り殺人事件
「はなこ〜」
「たろう〜」
うふふふふ〜、うふふふふ〜
カップルが砂浜で追いかけっこしている。幸せそうだ。
「ねえ太郎、スイカ割りしない?」
「スイカ割り?いいよ、やろうやろう。」
「じゃあほら、これがスイカね。」
花子と呼ばれていた女性がリュックからスイカを取り出し、砂浜に置いた。
「花子、そんなの背負ってたんだ、すご。」
「はい、じゃあこれで目隠しして、これが棒ね。」
「はい、わかったよ。」
「じゃあやるよ。まず左向け左。」
「え、左?わかった。くるりん。」
「はい、真っ直ぐ、真っ直ぐ。」
「はーい。」
「まだ真っ直ぐ。」
「はーい。」
「真っ直ぐ。」
「はーいぶくぶく。」
「真っ直ぐ。」
「ぶくぶくぶく。」
「真っ直ぐ。」
「ぶくぶく、、、」
「真っ直ぐ。」
「.........。」
「終わった、か。」
(トゥルルルルートゥルルルルー、あ、ボス、暗殺は上手くいきましたぜ.....)
数年後、太郎氏はアメリカに上陸した。徒歩で太平洋横断に成功した史上初の人間として歴史に名を残した。
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます