かごめ
私は眉毛が繋がっていてそこから無限にカモメを出せる人だ。そしてそれを食い、飢えをしのぐ。
にゅにゅにゅにゅにゅ
ほら出て来た。捕まえる。
がしっ!!
焼いて焼き鳥にしたりもする。焼き鳥屋を開いた。
にゅにゅにゅにゅにゅ
がしっ
ジュージュージュージュー
「どうです?メニューは全部かもめです。」
しかしカモメはまずいので全然売れない。くそっ!!この眉毛から鶏が出せれば!!
「美味しくない!!」
「不味いよにいちゃん。」
あっという間に潰れた。人々は私を馬鹿にした。ちくしょう。
ある日、地震がきた。
ゴゴゴゴゴ!!
内地とを繋ぐ唯一の橋が崩れた。
ガラガラガラガラー
支援はなかなか届かず人々は飢えた。
「ああ、腹が減って死にそうだー!!」
「死ぬ!!死ぬ!!」
私はかごめが出せる。
にゅにゅにゅにゅにゅ
がしっ
「食べますか?」
「に、にいちゃん。」
「ありがたやありがたや。」
人々は私のかごめを食べ飢えを凌いだ。
私の銅像もたった。
完
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