月井さんのレビューで参りました。
日常的な風景の中のちょっとした感情の揺れ。しかも三人称でというのがまた少し後ろから物語を眺める事ができて良いと思いました。こういうの、大好きでして。
最後の「発車！」がまた前に進む余韻で良かったです。

ほんの一瞬と言っていいほどの再会なのに、なんだかとても心に響く物語でした。
主人公はたぶん仕事に対して満足しているのでしょうけど、こういう未来もあったかもという後悔があるような気がして、とっても良かったです。
それと、背景に存在する電車の存在も上手いと思いました。
たまたま一緒になった電車内で話す必然性があり、最後に元彼を置いて電車に乗り込むところも、新たな出発を感じさせられました。