第4話 【0.3】 天音
僕は……
お爺さんとお婆さんに、山の奥地へと連れて来られると……
地面へと降ろされた。
お爺さんもお婆さんも2人と忍者の格好に、身を包んでいる。
それが、何を意味するのか……?
お爺さんの右手は、僕に向けられて少しずつ光を帯びていっているのが分かった。
そして、お爺さんは淡々と説明してくれた。
僕は、お爺さんの言っている事を理解する。
そして、助けてくれたお爺さんとお婆さんを見る。
とても悲しそうな顔をしているのが、分かった。
そして、思い出す……
お爺さんとお婆さんの家に、連れて行かれた僕は……
そこで、お粥に似た料理を食べさせてもらった。
それは、お世辞にも美味しいとは言えない味ではあったが……
少し甘くて、久しぶりに食べる。
温かい料理は、とても暖かく……優しい味がした。
その時の優しいお婆さんとお爺さんの顔を思い出すと……
感謝の気持ちしか、湧いて来なかった。
「出来るだけ……苦しまぬ様にする」
僕は、感謝の気持ちを込めて……
『ありがとうございます』 そう呟く……
「・・・」
すると……お爺さんの動きは、止まり。
「お婆さん……何か聞こえたか?」
「……えぇ……聞こえました」
「・・・」
2人は、僕を見ると……
「お主の声か……?」
「赤ん坊は、話せませんよ!」
「なら、今の声は……」
「天の声でしようか?」
「……天の声…………。
では、この子は天の使い?」
「そうかも知れませんし……違うかも、知れません。
しかし、もうやめましょう。お爺さん……」
それからお爺さんは、僕を見ると黙って手を下ろした。
「ワシらは、何人もの人を殺めて来た……
その過去は、変えられぬ」
「しかし、これからは殺すのではなく生かす道を進みましょう。」
「ああ……それも良いかも知れんな…………」
そして、僕は今回も何とか助かると! 2人から名前をもらった。
天の声を聞いた! と言う事で【
このお爺さんとお婆さんに育てられる事になる。
次の日、2人は僕の事を村の皆んなに話し。
ある条件と引き換えに村に受けるれてもらえる事となった。
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