5パーセントの炎 Root.Fire
矢野 優希
新しい炎
序章その1
*シナリオ風になっております。普通の小説とは違う台本の様な物と思って読んで頂くと幸いです。この物語を読んであなた様の人生に少しでも発見や刺激、心揺さぶる物があると信じて。
ーーーーーーー
炎野
はぁっ!はぁっ!嘘だろ!!
何でだよ!
何でこんな事になるんだよ!!
ふざけんなよ!
もう…無理なのかよ…。
「俺は炎野 修。普通の高校2年生だ。普通の高校生なら青春を謳歌し友達との他愛無い会話で友情の花を咲かせたり、好きな女の子への恋にうつつを抜かすはずなのだ。だけど俺の周りの環境が、普通じゃなかったのだ…!」
ー数ヶ月前ー
ー病院ー
炎野
そんな…本当に助からないんですか…?
老医者
ええ…。
もう彼女の病は進行する他ありませんね。
「俺には幼なじみがいる。名前は円乃 圓(つぶらの まどか)。いたって普通の、俺と同じ様な思春期真っ盛りの女の子なのだが…あいつにはある病があった」
「それも、大金を出さないと治らない重病だったのだ…」
「10歳からその病が発症し、それから病状は悪くなる一方で、そして今、この状態になった」
「俺はあいつの症状が悪くなる経過をずっと…見ているだけしか出来なかった…」
幼なじみ
……。
幼なじみの親
ううっ。
ぐすっ…。
炎野
はぁ・・・!
そりゃないっすよ!
こいつはここまで頑張って!!
生きて…来たのに。
ここまで…なんですか…?
老医者
ここまで頑張ってきたからこそ
ここまで、生きてこられたんだよ・・・!
幼馴染の親
ううっ。
ふぐっ・・・ううっ!
炎野
俺は
俺はそんな事が聞きたくて
聞いてねぇんだよ!
ふざ…ふざけ…!
幼なじみ
もう、いいんだ。
炎野
……。
はあ?
お前、これでいいのかよ!!
もう少ししたら…!
お前は…!
幼なじみ
わかってるよ!!
自分の命がもう、残りわずかだって事ぐらい…。
自分がもうすぐ死ぬって事も…。
炎野
……。
ごめん…。
幼なじみ
嬉しいよ…。
こんなに感情をむき出しにして、自分の命が無くなる事を悔しがってくれる人なんて、世の中どれだけいるか…!
炎野
……。
俺は…お前に、死んでほしくなくて…。
俺は…。
幼なじみ
うん。
ありがと…。
老医者
……。
炎野
…。
じゃあこいつは、これからどうしたらいいんですか?
老医者
…もう、手は尽くしました。
後はこの子がどう痛まずに死ねるか。
それだけになります…。
麻酔や痛み止めの薬等で痛みを止めるしか…
もうないのです…。
炎野
…………えっ?
ーこの場にいる誰かが悪いわけではない。それはわかってる。ただ、俺はもうこの胸の中にある怒りを、燻(くすぶ)る思いを、炎を、止める事ができなかったー
ー数十分後ー
老医者
では、そういう事ですので、私はこれで、また何かあったら言ってください…。
幼なじみの両親
はいっ。
ううっ。
炎野
……。
(本当に…終わる。こいつの炎が…命の…灯火が…)
(終わる…)
は、はは…。
幼なじみの父親
修君、君の気持ちはわかるが…もううちの娘の事は考えずに新しい人と…。
炎野
無理ですよ…。
そんなの…。
幼なじみの父親
…そうだよね。
本当に圓(まどか)と一緒にいてくれたのが、君でよかった…。
炎野
いえ…。
俺なんかでよかったんですか?
こんな俺なんかで…!
幼なじみの父親
修君、君をいつも見ているとその思い…熱さ、心の灯火(ともしび)みたいのを感じるんだよ…。
その炎みたいなものに圓が救われたんだろうね…。
きっと君は…これからもその心の炎で人を照らし続けるんだろうね…。
ごめんね…。
おじさんがこんな長々と…。
炎野
いえ…。
(おじさん、圓の事を忘れさせようしている…)
(だけど…!)
(俺は…)
謎の男
ふふふ…。
そろそろかな?
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