18 播州赤穂に、御礼詣りしてきたった

 2023/10/31(火)16:27 かきはじめ


 昨夜、姫路で隣席のオッサンに風邪をうつされたような気がする。

 ともあれ。

 御礼詣りは播州赤穂の二か所どころではないのだが、ともあれ距離的に行きやすいが普段はなかなかハードルが高いところに参詣してきたのです。

 播州赤穂というと塩と赤穂浪士しかないところか、と意地悪い見方もあるが(汗)結構まちがえていないんじゃないだろうか? すっごい偏見だな、ごめんね。

 御礼詣りを挙行してきたのは一昨日、10/29(日)です。JRを使っていくと途中の姫路で乗換になります。

 天気にも恵まれて、とてもいい参詣になりました。

 まずは花岳寺かがくじへ。

 西国のお遍路にも指定されている花岳寺は、四十七士の遺髪を基に作られた義士墓所があります。

 浅野家、大石家、そして浅野家が改易させられたあとに藩主になった森家の菩提寺でもあります。

 御本堂の天井に虎の絵が描かれていて、その躍動感に驚きます。御本尊は十一面観音菩薩。

 前回は三月に伺っていたのですが……いつのまに義士墓所の手前で、お線香購入ができるようになったのだ! しかも点火は機械化……すごい! はじめての機械化着火マンだったので、あわあわしちゃった自分。

 大石内蔵助が討入ときに懐へ忍ばせていた十一面観音の木像も保管されています。

 他、彼らが大願を果たした直後。筆頭家老の大石内蔵助が泉岳寺にて、浅野内匠頭の墓前で読み上げた文書もあります(勿論、実物)。

 またウィキペディアに、四十七士の切腹の際には内蔵助の首がなかなか落とせなくて大変だったこと、主税が小脇差を腹に宛てる前に首を打ち落とす・首を落とした介錯者が左手に主税のたぶさ(髪の毛を頭上に集めて束ねたところ)を、わざわざ持ちあげて目付に見せるという、とんでもなく舐め切った所業をした松平家の様子が記されています。切ないわ。

 

 花岳寺を出てから大石神社へと。まっすぐ歩いて十分足らずで到着します。

 実は昨年、某youtube動画を拝聴していたときに西国のお遍路を徒歩で完遂した方が今まで授与された御朱印を観てね。

「わぁ、素敵な御朱印……」

 こう思ったんですよね。

 それで今年の一月に初めて参詣しました。実際に自分が戴いてみて、本当に素晴らしい書体の御朱印でした。境内には、リラックマの絵馬やリラックマおみくじもあります。拝観料を支払うと義士たちの遺品や、大石内蔵助が愛でた庭園なども閲覧することができます。

 大石神社は赤穂城跡地内にあるのですが、訪れるたびに感じることがあります。

 真冬でも暖かい空気が満ちている山と海に挟まれた土地なのだと。

 そして、こんなところに生まれ育った義士たちは武骨ながらもやさしい性格の人たちなのだろうと。

 あの日、あの知らせがなければ大石内蔵助は釣りや句会を愉しみにしつつ、あちこちの綺麗な女性を口説きおとしていた(女好きとの記録がある)普通のオッサン……

失礼、ごく普通の「筆頭家老職」を全うできていたのにな。

 こんなにポカポカ陽気の土地で伸びやかに育まれた人が、主君のためとはいえ「討入」を考えることに躊躇いはなかったのだろうか?

 そして彼に連なる義士たちも「今さら辞めたいです、とは言えんな……」と思ったことは、当然あっただろうに。

 元はといえば、吉良さまが悪いよなあ。


 赤穂歴史資料館も拝観してきました。同じく赤穂城址内にあります。

 塩を作る過程は今まで思っていた以上にスケールが大きく、また、緻密な作業でした。それと仮名手本忠臣蔵の説明動画が上映されていたのが、個人的に非常にうれしかった!


 

 


 

 



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