第6話制動距離と停止距離

慟哭の始まりだった。

個別に配る荷物を大量に積載しているコンテナ積載の4トントラックは、急ブレーキを踏み込もうにも制動距離が延びる。車輌総重量が重いからだ・・・。

 垂直に太陽光が降り注ぎ電柱から電柱へ張り渡る高圧線が黒い影となって歩道に残像を落としていたミッドサマー、正午の事だった。


カフェベンツは大曽根甲(おおそねこう)がオーナーだ。

鈴蘭台東町の一角にある外壁がブルー一色の鉄骨鉄筋構造で、4階建ビルの1階にあるのがそれだ。

 

第2章

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