第4話夥しい鮮血
カフェ厨房に備えられた調理台兼冷蔵庫へ何気に置いた当店当月の損益計算書を確かに確認しての事だろうと、察しは付いた。
「これだけ客が来なかったら商売上がったりよ、どうやって暮して行けば良いの来月!」目尻が釣り上がったアサリがバーン! と、損益計算書を厨房カウンターに叩きつけ、サイケデリックな態度で紫掛かった黄色い声で叫ぶ!
「アサリが客を見てないだけや! 短気は損気やぞ?」義父が嗜めた。が、・・・。
それをも聴かずして店を飛び出した!
キュルキュルキュルキュル! ドン! 表をみるとアサリが、宅配トラックに跳ねられ次の交差点の手前まで約30m飛び、その先には夥しい鮮血が接道に広がっていた。
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