第2話 あさりの癇癪

一階のカフェも閉めたままで、あさりが元気な頃は義父が手伝いに来てくれていたが、それも無くなりひっそりとしていた。

 ここは、鈴蘭台駅を真っ直ぐ出たファーストクロス、右角地のビルの角部屋で日当たりが良く、浮き上がった埃が日光に射されてスローモーションの様に沸き立ち下りて来る埃が良く分かるカフェのスキップフロア、スキップフロアと言っても間仕切りのドアが廊下を

仕切り、厨房と廊下と階段をドアで仕切っている。

 廊下の階段を下り、ドアを開けるとカフェ厨房に入れた。

ガチャン!刹那!皿を割った音が聴こえてきた。

またアサリがドアを閉めなかった・・・。

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