第2話

そして、


 「ねぇ、優くん」


「なにお母さん?」


「最近、春ちゃん家に連れてくること多くない?」


「えっ、ダメだった??」


「・・・ダメじゃないのよ・・・」


「なら良かった。でも何かあった?」


「いや、優くんが春ちゃんのことを好きにならないか心配でね」


「いやいや、好きとかそう言うのじゃなくてね。友達としてね」


「なら、良いんだけど・・・優くん」


「何?」







「私、優くん誰かと付き合うの認めないから」


その時、初めて母の怖い顔を見た。


ーーーーーー


 少し前


 「春ちゃん」


「はい??なんでしょうか?」


「春ちゃんってよく、優くんに合ってるけど、もしかしてだけど、もしかしてだけど」


「優のこと好きですよ」


「・・・やっぱり」


「はい!!優、優しいので。そのお母さんはいつか私が告白した時に認めてくれると嬉しいです」


「・・・認めないわよ」


 「えっ?」


「私はずっと、ずっと小さい頃から優くんと一緒だったのよ。渡すわけないじゃない。これからもこれからもずっと一緒よ。渡さ・・・」


「ごめん、春」


「・・・い・・・いいよ。じゃあ続きしようか」

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