花の名前をもつ君へ

蒼天庭球

第1話 ライラック

これは、私からあなたへのメッセージだ。


きっと、あなたなら気付いてくれると私は信じている。



 ある人の話をしよう。


努力家で、弱音をあまりはいてくれない人。


わたしが困っているときは必ず助けてくれて、欲しい言葉をかけてくれる人。


誰よりも優しくて、わたしが世界で1番尊敬している人。


みんなから隠れて涙を流す人。


とてもかっこよくて、可愛い人。


その人みたいになりたくて、その人の真似をして。なれなくてがっかりして。


たった3ヶ月だけしか年齢が変わらないのに、ものすごく優しくて、頼りになって精神的なお姉ちゃんみたいな人。


そして、わたしのことを絶対に嫌いにならない人。そして、ちょっぴり臆病。


そんな人の話だ。



ライラック…「始まり」

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