2話

      ◇


 葉月達一行は今日も旅をしていた。

 ある村に着くと、子ども達が遊んでいた。

 ロッソは一緒に遊ぼうと子ども達の輪の中に入っていく。

 ノインはキャンプの準備を始め、モモちゃんはそれの手伝い、葉月とシアンは葉月の世界の本を一緒に読んでいた。

 ロッソが一緒に遊んでいる中に一人、仮面を被った子どもがいた。

「何で、ずっと仮面を被ってるんだ?」

「取れないんだよ!」

「え……?」

 ロッソが引っ張ってみても外れなかった。

「葉月~~~~」

 ロッソは心霊案件だと勘付いて葉月を呼びに来る。 

 葉月達五人が少年の周りに集まって、仮面を検分する。

「この仮面、呪われているわね」

 モモちゃんが一目見て、そう判断した。

「そんなっ、ルミちゃんが僕を呪う訳ないよ!」

「きっと呪いの仮面なんて分からないうちに買ってしまったんだろ」

「君達なら、この仮面外せる?」

「出来ると思うわ。……葉月、接続部分に聖水を垂らしてみて」

「うん。分かった!」

 葉月は言われた通りに聖水を垂らすと、仮面が外れた。

「よ、良かった~」

「良かったねえ」

「これ、うちで回収するわね」

「うっ、ルミちゃんからのお土産……」

「私がどうかした?」

「ルミちゃん……、あのね……」

 少年はルミちゃんに経緯を話した。

「別に預かってもらえばいいよ」

「え、いいの?」

「うん。だって危険なものなんでしょ」

「じゃ、じゃあ、どうぞ」

 モモちゃんは仮面を受け取ると葉月に言った。

「今から天界に行くわよ」

「え、あ、うん」


 天界には呪物保管庫と呼ばれる場所がある。

 葉月とモモちゃんは、今そこを訪れていた。

 呪物保管庫の表面は博物館になっていて、世界の聖遺物や呪物が展示されている。

 モモちゃんは学芸員らしき天使に話しかけると、裏の呪物保管庫へ仮面を保管してもらうように頼んだ。

 そして、仮面は呪物保管庫で保管されることになった。

 学芸員の見立てでは、南国のとある部族に伝わる仮面で、祭事の際に使われるそうだ。


 葉月とモモちゃんは天界博物館を見学することになった。

 十字架や聖杯、聖槍、仮面、呪符、人形などが飾られていた。

 目玉展示はアーサー王のエクスカリバ―だった。

 葉月は目を輝かせながら展示を見ていた。

「わ~、楽しかった~」

「意外と博物館とか好きなのね」

「うん。好きな声優さんの音声ガイドとかがあったら、もっと良かったのに!」

「いつか出来るといいわね」

「うん!」


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