第16話 エクストラスキルツリーⅠ

『【エクストラスキルツリーⅠ】は簡潔に言うと、種族によって異なるスキルの集まりのことです。ノーマルスキルはどの種族でも使用できますが、エクストラスキルは異なり、基本的に種族ごとに使用できるスキルが違い、その能力は強力になっています。

 尚、マスターが所持している《吸血lv1》はエクストラスキルです。つまり《吸血》は吸血鬼ヴァンパイアのみが有しているということになります。

 また、エクストラスキルはノーマルスキルとは異なって、スキルツリーが分かれていないということも特徴です』


 エクストラスキルはそういう意味だったのか。先ほどまで知らなかったので、何だか晴々とした気分になる。


『エクストラスキルの取得方法はノーマルスキルの時と同じです。……これでエクストラスキルの説明を終了致します』


 急に現れて急に去っていったな……まるで嵐のようだ。


 それはさておき、エクストラスキルを確認しよう。僕は再びスキルページを見て、【エクストラスキルツリーⅠ】という表記に触れた。


―――――――――


【エクストラスキルⅠ(取得可能スキル一覧)】

 《加速ヘイスト


―――――――――


 取得可能スキルは1つしかないのか。説明を見て取得するか考えよう。

 僕は《加速ヘイスト》の表記に触れる。



加速ヘイスト》……アクティブスキル。大幅に加速する。消費sp10。



「これを取得すると残りは5spか。悪くない」


 僕はこのスキルを取得することに決めた。


『《加速ヘイスト》を取得しました』


 これでスキルの取得は終わりなので、神導書を閉じる。ちなみに、残った5spはもしもの時のために残しておく。


「“ステータスⅠ・クローズ”」


 神導書が青白く光る粒子になって消えていく。その様子は相変わらず綺麗だった。


「スキルを入手したことだし、早速スキルを試用するか」


 僕は拠点から出て、近くにある川に向かって歩いていく。


   *


―――――――――


〈ステータスⅠ〉

基本情報:レイ 男 12歳

人種:魔族、■■

種族:吸血鬼ヴァンパイア

位階ランク:Ⅰ

LV:1(1/10)

MP :10/10

筋力:12

耐久:10

魔力:12

魔耐:10

敏捷:9

持久:9

器用:5

幸運:0

ステータスポイント:0

スキルポイント:5

ユニークスキル:管理者アドミニストレータlv1、復讐ふくしゅうちかいlv2

スキル:吸血lv1、加速ヘイストlv1(new)、鑑定lv1 (new)、アイテムボックスlv1 (new)

魔法:

称号:転生者、吸血鬼の■■■■


―――――――――


   *


 レイは取得したスキルを使ってどう思うのだろう。失望するのか、それとも活用方法を考えるのか。私としては、活用方法を模索して強くなってほしいと思う。彼には――




――――――――――――――――――


 今回は短くなってしまい、申し訳ありません。


追記

 スキルの試用に辿り着かなかったので、サブタイトルを変更させていただきました。

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