不老不死Lv.99
@Tsukasa_10746
#One.不老不死
あれから何年がたっただろうか。
1000年、2000年、3000年…
10000年。
時は大戦国。左を向けば銃煙、火炎有り。右を見れば餓死の手前で生命をとどめている人々。
常に死と遊戯している兵隊。
大戦争時代。
平和の消えたこの時代。
死人に口なし。
2026年.世界は謎の現象に見舞われた。
死ぬわけでも無く、元気になるわけでも無い。年が止まる。ただそれだけ。
いつかのタイミングでそのような現象が勃発した。そして、
人の増えすぎにおいて、食料の不足、戦争の増加とレベルの高さ。
老人は火薬を背負った自殺爆弾となり、子供はこれ以上成長できなかったりと。
一生のうちにこの謎の現象にかからない人は百年の内に一人いるかいないか。
戦国の時代には死をおそれることが少なく、簡単に命を投げ出す奴がほとんどであり、戦いが広まるばかりだった。
この現象、年が止まるだけではなく、体力を代償に肉体が再生してゆく。脳以外を。
世界に背き、人を殺しては、盗みを行う。一番の生き抜く策であった。
「誰が死ぬかよ、約束があるんだ...未来を見るために...死んだら合わせる顔がないからな。」
「...死んでも死ぬかよ!!!」
くらや たすく
暗夜 佐。職業殺し屋、本業:情報局[闘部]
年齢;(現)19000歳。
12026年7月7日未来都市。
片手にミルクラテ、机にiPhone、耳にワイヤレス。
musicアプリで音楽を聴きつつ、お気に入りのカフェで一息。
昔の予定では戦国の時代を生き抜き平静を取り戻した後に何年か生きていた。
あれからちょうど10000年がたった。不老不死はおそらく一人。
この未来都市、ディープスペースでは人間以外の生物ではゴブリンや、ホワイトダラー。
毛獣など多種多様の星。
そのなかの区、セーフティーレベルの区域で一番治安のいい区である。
いつものように、PCを開き適当にゲームをプレイ、特急コネクトに乗車し、仕事をこなす。
夜のごはんをゆっくりと食べ、夜町を帰宅。
電気が暗くなってゆく道、静かな夜、猫の足音...
そして首元にナイフ。
「あなた、不老不死?」
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