No.016
強い日差しに照らされた木の葉は美しく、それ故に薄っぺらなカラーセロファンのようだった。
綺麗過ぎるものは時に作り物よりも作り物だ。コンクリート製のベンチのほうがよっぽど本物なのだろうと虫取り網は囁く。
気の早いカブトムシが張り付く、ざらついた幹に宿る、その色、サマーグリーン。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。