No.010

プラネタリウムでいつも眺めていたのは星空ではなくその無骨な機械だった。

ぐるぐる回る玉座に納まって、そいつは望めばいくらでも流れ星を作ってみせた。

ミルキーウェイの下で思うのは愛しいミクロの電子部品。

何億光年もの宇宙を詰め込んだ、偽物の創造主が身にまとう、その色、スター・ネイビー。

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