No.005
騒がしい街にそれを纏えば、ヘッドライトが逃げ出す。
切り取られた裏路地に鳴り響けば、猫が振り返る。
おとぎ話の悪役が眠りにつく頃、夜明け前に必ず訪れる始まりの前の時間。
音もなく侵食していくその感情。
悪夢を見る誰もが知っている、永遠の、その色、トゥルー・ブラック。
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