【ネタバレ度★★★】本物語の主成分の解説

あらすじ・タグに載せきれない要素の解説です。


「ないもの」を書きたいのですが、あらすじに書くと検索にかかってしまうので、こちらに載せます。





要素がだいぶ増えてきたので書きました。


場合によっては削除するかもしれません。



本項は多めのネタバレを含んでいます。


先まで読んでから、あれどうだったっけ?という点の確認用でもあります。



一章で解説されているもの、二章で触れられているもの、多少の先の展開を含みます。


ついでなので、本編で語られにくい設定も少し載せました。


少し下から始めます。






































※※※※※※※※※ ここから開始 ※※※※※※※※※※



【解説付き(ネタバレを含みます)】




恋愛面



<あるもの>


・ガチ百合/同性婚/ラブラブやイチャイチャ

・ヘテロカップル (比率極小)/年の差 (15~20差)


→この通りでございます。


 同性愛・同性婚周りの話は、現実ではないファンタジーな展開とご了解ください。


 同性婚が認められる/認められない国、文化圏がそれぞれあります。



・異性愛者の同性愛に対する煩悶


→主人公は「乙女ゲー=女性向け恋愛ゲームのヒロイン」なので異性愛者です。


 なのに同性愛者と結ばれる、という点にフォーカスしています。


 相手が悪役令嬢ですが、悪役令嬢=ゲーム上で誰とも結ばれない役、なので性対象の縛りがないと考えました。


 本作の悪役令嬢ストックは同性愛者です。



<ないもの>


・恋のドキドキ


→ありません。


 乙女ゲーという下地には反しますが、そもそも文化圏や階級を考えると、恋愛も何もあったものではありません。


 惚れた腫れた、くっついた離れたしてたら、親が決めた他所の男に相手を取られてしまいます。


 作品としてはそうでもいいのですが、作中の子たちはたまったものではないので、必死です。


 前のめりになった結果、だいたい関係性の方が先に構築されます。


 そうでない子も別の問題や、同性愛者ではない同性愛、という重い課題が中軸で、普通の恋愛してられません。


 なので、別の観点からドキドキしてもらってます。安心してお楽しみください。



・NTRや恋のさや当て


→ありません。


 主役とお相手が全力回避に動いているため、不穏な展開はありません。


 原作となる架空のゲームの方にはありますが、本作からは蒸発しました。



・肌の露出/お手付き


→ありません。作品表現都合上の理由(R15、登場人物の見た目が幼児)もありますが。


 主人公が淑女教育を受けている+未成年お手付き一発アウトという背景ゆえ、こうなっています。



・性別違和


→ありません。作中内の理由については、二章あたりで言及があります。


 作品的には、同性愛という点にグラデーションがかかってしまうため、オミットされています。




世界設定



<あるもの>


・時間逆行/ゲーム世界の認識


→【これに該当する当事者が複数人います】。


 時間を戻った上、ここがゲーム世界である、地球が存在する、という認識があります。


 キャラクターごとに、過去を知っている/知らない・ゲームを知っている/知らないの別が存在します。


 またその都合上、「秘密を持った転生者・逆行者が一人悩んで進む」という展開になりにくくなっています。


 そして「こういう人間がいる」という認知がある世界なため、割と周りの目は緩めです。


 ただ作中でちょっと知られすぎてるのは、1話開始前にストックが大公開したせいです。


 ゲームとしての元は、架空のソーシャル乙女RPG『揺り籠から墓場まで1~3』です。


 なお本作では「ギャルゲー(男性向け恋愛ゲーム)」の対として「乙女ゲー(女性向け恋愛ゲーム)」と呼称します。



・乙女ゲーム(微量)


→一章ではほぼありません。二章からひたひたと寄ってきます。


 三章から増量になります。


 これは「ゲーム舞台となる時代に近づくから」です。



・悪役令嬢(さらに微量)


→悪役令嬢は逆行前に救われたので、要素微量です。


 またストックは内面が悪なのではなく、善良な人間が目的のために「悪役」を演じている系統です。



・破滅とその回避(がっつり)


→個人の破滅+舞台ごと破滅しますので、これも主軸の一つとなります。


 ただ主役たちだけが頑張るのではなく、大人も裏で動く形です。


 とはいえ主役は乙女ゲーのヒロイン、破滅はゲームの展開なので、彼女を狙ってきます。



・魔法・魔術


→作中では主に「魔導」という総称で呼ばれています。便利な道具もあります。


 魔法=精霊魔法です。魔法と略される場合もあります。


 関連で、魔素、魔力、魔結晶という要素も出て来ます。


 呪い(呪詛・呪縛・呪法・呪文)や神器といった要素も出ますが、それは作中をご覧ください。


 また作中で触れていますが、魔導全般に以下三つの制限があります。

 「視線が通っていないと使用できない」

 「使用すると緑の発光をする」

 「一部を除き、使用に発声を伴う」



・荷電粒子砲


→出ます。


 射程距離が意外に短い+準備中隙だらけなので、機会は少ないです。


 主役固有の技ではなく、大出力の魔導で再現ができます。



・ゲーム要素 (レベル・ステータス・スキル)


→存在しますが、作中のキャラクターたちは意識しません。


 だいたいLVMAXぞろいなので、あまり気にしなくて大丈夫です。


 年齢により、身体能力系にリミッターがかかります。


 魔素制御というステータスの一時変更が出ますが、リミッターはこれにもかかります。



・冒険 (ギルド・ダンジョン・モンスター)


→詳しくは作中にて。モンスターについてのみ言及します。


 ゲームのモンスター=眷属(魔物が生み出す眷属体)


 レイドボス=魔物(単独討伐は不可。参加人数MAX/LVMAXでも敗退危機)


 大型の魔物 (ドラゴン・バジリスク)・魔境の主=出禁につきゲームでは不登場。不倒の裏ボスが2から存在。



・中世~近代の西欧/貴族社会/独自文明(車両が存在)


→文化については気を付けていますが、ふわっとしてて怪しいところもあります。


 中世スタートから、魔法文明で独自発展を遂げた社会です。


 移動は馬車・馬・船が普及手段で、特殊なクルマが存在します。



・真名相当の名前


→【二つの名前を持っているキャラクターがいます】。


 紛らわしいので、キャラクター紹介に掲載しています。


 いわゆる「真名」と呼ばれる設定との違いですが。


 自分からは名乗れません。そういう制約があります。


 人から呼ばれたら名乗れるようになります。


 ただし、普通は他人からは分かりません。


 親しい人間にだけ名乗るわけではありません。


 基本的に公的な場では元の名前を名乗ります。


 場合によっては、公的に名前の変更をします。


 (帰化や養子入り等の際に変えています)



<ないもの>


・転生/転移


→【地球からの転生/転移者はいません】。


 転生者に言及がありますが、すべて「地球の知識を持った現地人」です。


 (作中で神の子、と言われているものです。


  地球の知識を持っていますが、これを転生者と言っているハイディの理解は間違いです)


 詳細は二章以降にちらほら作中で触れられますが、通常の転生・転移者はこの世界に侵入できません。


 今後出る者に関しても、そう理解して大丈夫です。



・断罪/婚約破棄


→ないなった。キャラクターの誰かしらが、やることになるかもしれません。


 これがないのに悪役令嬢タグを入れるとは何事だ!とは思うのですが。


 国の方が滅んだので、それどころではありませんでした。


 原作ゲームの方ではちゃんと(?)、悪役令嬢の子は断罪→婚約破棄→国外追放されます。


 その後に最終局面でやってきて、ヒロインと相打ちになります。



・ステータスオープン!


→存在はしますが、使われません。


 作中世界で需要がない+対人使用はばれると敵対行為とみられます(簡単にばれます)。


 メイン舞台の王国では、活動履歴や経歴が把握されているので、不要となります。


 また主人公が「魔力なし」のため、こういった魔法的手段に頼る発想がありません。



・アイテムボックス


→ありません。転移技術はありますが、四次元袋は成立していません。


 これについては、単に開発されていないだけです。


 開発するとなったら、困難を極めるでしょう。



・全世界共通冒険者ギルド


→ありません。冒険者ギルドと言った場合、エングレイブ王国国防省下部組織を指します。


 他の国での運営は困難です。



・チートスキル


→ありません。各々が超常・超人的なものを扱いますが、作中レギュレーション内です。


 たいがいが「ある」と明言されている、技術や要素の組み合わせとなります。



・便利な通信・配信


→緊急連絡手段はあるのですが、高価で使い切り、用途が限られています。


 その代わり、転移手段があるので、比較的伝達(手紙・口頭)は容易です。


 ただ全体に利便性は低く、リアルタイムの音声・映像通信は現状では存在しません。


 これは「視線が通らないところには魔導が通らない」という前提によるものです。


 転移現象はこの縛りにありませんが、その代わり「別の手段で転移先がわかっていないと転移できない」という制約があります。


 これらの遠距離のやりとりは「相手座標が特定できるか?」を主軸に構築しています。




話の展開



<あるもの>


・一人称語り (主人公以外もあり)/恋愛/バトル/シリアス/ご都合

・こんなこともあろうかと!/人死に


→この通りでございます。


 人死にについて。主役は不殺信条ではありません。


 ただし舞台となる王国民には、殺人に対して強い制約がかかっています。


 このため殺害と生存なら、捕縛。


 強く怒りや憎しみがあったら「死ぬより辛い目にあわせて捕縛」が選択となります。


 シリアス展開は、早々に巻きに入ります。



・ざまぁ/今更遅い/無双


→そう意図したわけではないのですが、主役(たち)がアレなのでなっています。苦手な方はご注意ください。望まれる方は期待するものとは異なるかもしれません。


 トップスピードで一章を駆け抜けた後、二章から周回遅れの乙女ゲー要素が追いついて来て、このようになっていきます。


 テンプレの今更展開とはだいぶ異なります。主人公側が見返してやろうという意識もなく、相手の破滅っぷりを楽しむ要素も大きくありません。



・追放 (微量)


→要素としてはあります。前回の時間で、主人公は所属組織をセルフ追放してるので。


 また乙女ゲーからも外れたので、これもそう言えるかもしれません。



<ないもの>


・ダークさ(すぐないなる)


→タグがほのぼの詐欺してて申し訳ありません。


 一章0話がアレですが、1話から蒸発していきます。


 0話の雰囲気はどこだ!?という方も申し訳ありません。


 たまに深淵が覗いてきますが、すぐ叩き潰されます。



・客観視点語り


→客観的に見えても誰かの視点のため、これは誰のものかサブタイトルで明言いたします。


 その時点で未登場のキャラクターの場合、伏字になります。


 また一人称重視の都合上、群像劇にもなりません。


 「裏で動いているもの」は、たいがいきっかけ、経緯、結果だけを知ることになります。



・ハーレム


→ハレム文化は存在します (側室、妾もあります)が、展開としてはありません。


 百合ハーにもなりません。


 作中の理由としては「王国では重婚不可。浮気・不倫は即ばれて結婚契約が切られるから」です。


 王国内での抜け道はありません。


 作品的には、ハーレムにならないからこその情念の絡みを、お楽しみいただければと思います。



・ストレス展開 (あっても少な目)


→ほぼありません。即時解決されるか、解決すべき適切な人に投げられます。


 ハイディは何でもかんでも自分でやろうとしません。


 不穏な展望がある場合、同時に解決に使える時間が与えられます。


 ハイディとストックに時間を与えると、滅茶苦茶にされます (されました)。



・濃厚な戦闘描写


→ありません。一戦一部分程度で終わります。たまに引いて次回持ち越しになります。


 互いが多少の牽制を撒きつつ、最大の一撃を放って終わりです。


 防御力・耐久力に優れた相手の場合、少しだけ長引きます。



・内政/会議/戦争


→ありますが、描写されません。主人公の立場にあっていないからです。


 立場となった場合は、ダイジェストで語られるでしょう。


 戦争については、国家間戦力差がひどいゆえ、まともに成立しません。



・俺TUEEE


→ありません。


 場合によっては「主人公最強」タグは外さねばなりません。最強には違いないのですが。


 賞賛や好意が主役に集まりません。あるいは、それをなかなか表されません。


 作品としては「そうやって偶像化すると、主役の自由が引き換えになるから」という考えでそうしています。


 ハイディとストックは、自由な旅をしているときの方が面白いと感じています。



 作中の理由は正直、いろいろありすぎます。


 まとまらなかったので少し長くなりますが、つらつらと書きます。



 モブの視点から:


 「お名前言えてえらいねぇ~」な年齢の見た目で、モンスター狩るゲーム級の怪物を車で轢いたりしています。


 引きます。好意や賞賛どころではありません。


 ハイディも怖がられるのがわかっているので、必要以上に近くに行きません。



 友達の目線から:


 矢印具合は一章幕間にあります。ハイディがやったことに対しては、概ね適切かと思います。


 それはそれとして、言動にはつながりません。彼女たちにも、自身の大事なことがあるので。


 コメントを求めたら、早口で語りそうな子が何人かいます。



 庇護者の立場から:


 ハイディは初期からかなり高位の立場の庇護下にダンクされています。


 そちらからは、仕事ぶりに対して適切な評価をされています。


 「ハイディに自由にさせる」というのは、ハイディにとって十分以上の報酬です。



 お相手から見て:


 矢印と言動のすべてがハイディに向いている彼女ですが。


 だからこそただ褒めたりはしません。褒めますが。


 それより、並び立とうという意地が強いです。


 育ちの関係で羞恥心が強いため、好意はなかなか口にしません。






次は一章のネタバレを含むキャラクター紹介です。


不要な方は、飛ばして0話からお読みくださいませ。

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