第6話 古城ホテルで

ヨーロッパにある古城を使ったホテルに行った時の話です




雰囲気を楽しむために、夜はランプや蝋燭を使うそうで、冬場になれば暖炉なども使用されます




私が行ったのは夏なのですが、レンガ作りの為か、城の中はひんやりとしていました




エントランスに、イスに座ったキリッとした目の貴族の絵が飾ってありました




廊下にも、ところどころ、元の持ち主達なのか、絵が飾ってあります




夜10時頃、廊下をランプを持ちながら歩いていると、ふと視線を感じました




視線を感じた先を見ると、ひとりの男の絵でした




私は、その絵を見ながら進みますが、絵とずっと目が合った状態でした




トリックか?近寄ってみますが、特に変な事はありません。




あまり気にすることなく歩き続け、沢山の人物絵が飾ってある場所の真ん中に差し掛かった時、一斉にこちらに目が向きました




気持ち悪くなり、慌ててエントランスに駆け込むと、ホテルマンに声をかける前に、貴族の絵に目がいってしまいました




その絵は、ニコリとほほ笑んでいました


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